バンドリ1期1話「出会っちゃった!」解説記事
さあ、前から言ってましたバンドリアニメ1期の解説記事です。
予定より大幅に遅れてしまい大変申し訳ございません...。
まずは1話から。
モノローグ。
物語は主人公・戸山香澄が起床する場面から始まります。
とは言うものの香澄さん、 目覚ましが鳴る前には既に起きているのですが...w
他のアニメだとこの手の主人公は目覚まし時計が鳴っても起きず、 結局寝坊し慌てて学校へ向かうというのがよくあるパターンかなと 思うので、結構珍しいタイプな気がします。
新しい学校にウキウキしている香澄は早々に準備を済ませ、妹・ 明日香を起こしに行きます。
しかしどうやら在校生は休日、香澄は1人で学校に向かうことに。
このシーンでの香澄と明日香のやり取りで少し触れられていました が、 香澄は高校入学を機にイメチェンで髪型を変えてみたようです。
いわゆる高校デビューというやつですね。
香澄的には星型のつもりみたいですが、 まあどう見ても猫耳ですよねw
友希那さんも猫耳だと思っているご様子。
香澄自身、猫耳だと思われていてもあまり気にしていないようで、 逆に結構ノリノリですね。
ファンの間では星耳と呼ばれていることが多いです。(コミック版でもこの名前は出てきます。)
さて、こうして朝ご飯も食べずに高校へ向かう香澄ですが、 道中ではレストランの店前のガラスに向かってポーズを決めたりと相当 浮き足立っている様子。
店の中にいた人達も微笑ましく見ていて優しい世界を感じます。
香澄が通学に使っている路面電車、 これは実際に東京の早稲田に存在します。
私も以前東京に行った際にこの電車に乗ったことがありますが、 少し懐かしくなるようないい雰囲気の電車でした。
香澄は高校に着くなり、校門前から新しい学校に向かって「 今日からお世話になります!」と挨拶。
近くにいた生徒に驚かれていましたが、 私は礼儀正しいのはいいことだと思います。( まあ普通は恥ずかしくて無理ですが)
朝ご飯は忘れてもこういった挨拶は忘れない、素敵です。
その後、香澄はクラス発表の掲示板の前で肩がぶつかってしまい、 山吹沙綾という娘に出会います。
沙綾に対して最初に発した言葉が「いい匂いした!パンの!」 って、どれだけお腹が空いてたんですかね...w( まあ実際朝ご飯食べてないですし)
コミック版では沙綾の香澄に対しての印象は「 猫耳なのに犬みたい」と、うん、合ってますね。流石沙綾です。
しかし、初対面の相手に飴で餌付けできる沙綾、 世話焼きレベルがカンストしてますねw
飴を貰うどさくさに紛れて初対面の相手と手をつなぐ香澄も香澄ですがw
こんな娘に香澄が懐くのは必然であって、 これがきっかけで2人は親友と言えるレベルの仲になっていきます 。
朝ご飯を抜いたことに意味はあったんですねw
余談ですが、旧設定(小説版、星の鼓動編) では沙綾はポピパメンバーで1番最後に出会うことになります。( 机の上で行われた文通でのやり取りはありました)
アニメでは1番最初に出会うため驚いた方もいるかと思います。
入学式、新入生代表で名前を呼ばれる市ヶ谷有咲さん(サボって家で盆栽いじってる)。
中学から学年トップの秀才にして、不登校の問題児。
先生も手を焼いてることでしょう...。(成績がいいから余計に)
猫かぶりの有咲はお嬢様キャラを演じていたみたいですけど、周りはサボってることに気づくでしょうし気の強さは隠しきれてないと思うんですよねー
そしてクラスでの自己紹介。
「戸山香澄15歳です!」
いやーこれは目立ちますね、 クラスの自己紹介で年齢言う人は滅多にいないでしょう...。
ここで笑いをとった後に自身がこの高校に入学した理由を話す、自己紹介の流れとしてはとてもうまい話し方ですね。(意図してやってるかはともかくとして)
問題はこの先です。
「小さい頃、星の鼓動を聴いたことがあって...」
これはインパクト通り越して普通ならドン引きですね。
案の定みんなポカーンとしてます。当然です。
でもこの優しい世界だと「星の鼓動って?」 と聞き返してくれる娘がいるのです。
「星がキラキラ〜って!」
はい、答えになってないですね。
というか言ってしまうとずっと今まで考察してきた自分ですら「 星の鼓動」は理解できていません...。
きっとこれは香澄にしか分からないし、 その感受性が香澄のいいところなのかなと思っています。
さてこんな破茶滅茶な自己紹介。
羨むような目で見るりみりん。
どうでも良さそうにしてるおたえ。
子供を見るような眼差しの沙綾。
と後のポピパメンバー3人は三者三様。
りみりんには後々、 この時から香澄に憧れていたという話もでてきますし、 この時の香澄が余程輝いて見えたのでしょう。( これって一目惚れって奴じゃ)
この時のおたえにはまず他人に興味なんてないといった雰囲気を感 じますね。(まあ多分うさぎのこと考えてるだけでしょうけど)
おたえはスタイルも良くて美人ですし、 超のつくド天然なので掴み所がないというのも今まで周りに友達が いなかった理由なのかな、と。
ガルパのポピパ2章でもおたえの掴み所がなさすぎて、 あの香澄ですらおたえが怒ってると思ってしまうレベルだったので ...。
思えば、 おたえがふざけている時のあのテンションは香澄と仲良くなってメ ンバーに出会ってからよく見るようになった気がします。
いい意味で影響を受けたんでしょうね。( 商店街ソングイベント並感)
昼休みになるといつもどこかへ行ってしまう花園さんのことが気に なってついていってみると、 そこにはふわっとした笑顔と優しい声でうさぎに餌をあげる花園さ んの姿が...!!
クラスでの低いテンションでクールビューティな花園さんとのギャ ップにドキッ!
...とするモブは絶対いますね。
なんならファンクラブぐらいできててもおかしくない。
......。
......。
さあ、話を戻しましょう。
自己紹介で変なことを言ってしまったのではないかと気にする香澄。
あ~とは言ったものの私はいいと思ったよとすかさずフォローする沙綾。
「じゃあ明日から部活動見学一緒に行ってくれる?」
...ん?
何が「じゃあ」??
これはどうやらアニメ化の際に時系列を変えているようで、
アニメでは「沙綾との出会い→新しい友達!→入学式→有咲のくだり→自己紹介→このセリフ」となっていますが、
コミック版では「沙綾との出会い→自己紹介→入学式→新しい友達!→有咲のくだり→このセリフ」となっています。
コミック版では有咲の噂についてはぐらかした沙綾に対して、「じゃあ(有咲について教えて貰う)代わりに」という風に使っています。
これなら確かに理解できますね。
なぜ時系列をいじったのかは分かりませんが、セリフの齟齬ぐらいは直して欲しかったですね...。
様々な部活動を見学に行き、キラキラドキドキできるものを探す香澄。
この顔好き。
香澄と明日香が一緒に登校しているシーン、明日香の髪がはねてるのを直してあげる香澄がとてもお姉ちゃんしていて好きです。
香澄と明日香が一緒に登校しているシーン、明日香の髪がはねてるのを直してあげる香澄がとてもお姉ちゃんしていて好きです。
ポピパの中じゃ沙綾にこそ敵いませんが、香澄のお姉ちゃん力もなかなかだと思いますね。(その沙綾に対して世話焼いてることもありますしね)
明日香と同じ水泳部にしようかな?と言う香澄ですが、多分それあなたに一番向いてないものです...。(金づち)
お風呂の湯舟で水に顔をつける練習...小学生かな??
余談ですが、もちろんお風呂に入るときは星耳は解いてます。
これ2期のお風呂シーン見てると物凄く気になるんです...。
(2回目はタオル巻いてましたけど)
まあ、3Dモデルを用意するのが面倒だったのかなと、そう解釈してます。
(衣装などもバリエーションないですし)
さて、こうしてお風呂でのぼせてしまった香澄に膝枕をする明日香。
この姉妹、本当に仲が良くて微笑ましい限りです。
ここで幼女のターン。過去の回想。
戸山姉妹は昔、家族で行ったキャンプで夜中にこっそり抜け出して満天の星を見たことがあるらしい。
どうやら香澄はそこで星の鼓動を聴いたようです。
「心臓の音でしょ?」と言う明日香に対して「そうかもだけどドキドキキラキラしたでしょ?」と返す香澄。
ここ、地味にキラキラドキドキじゃなくてドキドキキラキラなんですよね。珍しい。
余談ですが、コミック版だと明日香はその時のことを覚えていないみたいですね。
また、旧設定では家族全員で星空を見ていて、星の鼓動を感じてはしゃいだ香澄が歌うという描写があります。
ちなみに小説版と星の鼓動編、現設定ではそれぞれ家族構成が異なり、小説版では両親のみ、星の鼓動編ではこれに加えて勉強のできる姉と運動のできる姉がいたり...。
小説版の印象的なセリフに「星はいつだって輝いている」というものがありますが、このセリフは香澄の父が発したものです。
アニメでは全く姿を見せない香澄の父...一体どこに...。
それからとある一日、クラスメイトとカラオケや本屋、レストランへ行った帰り道、香澄は商店街に立ち寄り、そこで実家のパン屋の手伝いをする沙綾を発見します。
「メロンパン焼きたてです。」
香澄に対しての一言目がこれ。流石沙綾、できる娘だ...。
焦らなくていいと励ましつつ、冗談で場を和ませる沙綾。
本当にこの娘凄すぎません??
このシーン、香澄の「んーーー!!」が可愛くて好きです。
あと全く関係ないですけど、やまぶきベーカリー見る度に棚が高いなって思います。
品だし大変そう...。
やまぶきベーカリーをあとにした香澄、少し落ち込んだような顔つきでどこかへ歩いています。
実際の聖地の地図を見て貰えると分かると思うんですが、商店街から香澄の乗る早稲田駅に向かう道じゃないんですよねこの道。
むしろ駅からの方向なんで謎は深まるばかりです。
持っていたパンは食べたんですかね、バッグに入ってるんですかね...。
ここで香澄は電柱から剥がれ落ちた星のシールを発見します。
さあ、運命はここから動き出し...ってちょっと香澄さん、そっちは蔵じゃないよ逆方向だよー!どこ行くねーん!!
ちなみにコミック版、小説版、星の鼓動編ではシールに矢印がついている親切設計だったり...。
どの媒体でも必ず出てくるこの星を辿っていくシーンですが、自分は小説版の描写がとても好きです。
星を辿ることに夢中になった香澄が「音のしないイヤホンは外してしまった。」という表現たまりません。(音のしないイヤホンというのは世界と自分を分けるフィルターのようなものです。)
また、コミック版の方では、商店街の沙綾に出会うのは星を辿っている途中だったりします。(挙動不審な香澄を沙綾が見つける)
こうして星のシールを辿った香澄はめちゃくちゃ遠回りして質屋・流星堂に辿り着きます。
よく辿り着きましたよね。
あのまま逆方向に行ってたらミュージックスクールに辿り着いてピアノにでも目覚めていたかもしれません...。
流星堂の脇の道に沢山の星のシールが貼られていることに気が付いた香澄はそこに足を踏み入れます。
このシーン、よく不法侵入だと言われますが(不法侵入ですが...。)
コミック版では私有地感も生活道路感もあると描写されており、香澄が足を踏み入れるか葛藤するシーンもあります。不法侵入ですが...。
一応「すみませーん」と呼びかけてますしね。不法侵入ですが...。
香澄が星マークのついたギターケースを眺めている一方、盆栽いじりを終えてニコニコの有咲さん。
室内に戻る途中で、蔵に頭突っ込んで覗いてるやべー奴を発見します。
こりゃどう見ても泥棒ですね、間違いない。
「両手を上げろ!」
御簾を上げろ!
有咲さん、勇敢すぎません?
普通怖くて近づけないですよ、自分だったらとりあえず警察呼びます。
ここで出てくる「止める」というのは詳しくは知りませんが盆栽用語で「枝を切る」という意味だそうでお泊りってことじゃないです。(コミック版情報)
香澄が自分の通う高校の生徒だと気づいた有咲は急に威勢がなくなり、逆に香澄はぐいぐいと詰め寄ります。
対照的なこの反応面白いですね。
というか追い詰められてる状況から仲良くなりにいこうとする香澄凄くないですか?絶対友達作るマンじゃん尊敬。
こうして図らずも花女の弱みを握られた有咲は香澄にギターを見せてあげることに。
既に有咲がチョロい。
「ちょっとだけー!!」の声が必死すぎて笑ってしまいます。あいみん...w
そして香澄とランダムスターの運命の出会い。
嬉しそうにランダムスターを触る香澄に有咲は何を思ったのでしょうね。
小説版ではギターを手にした香澄の生き生きとした別人のような姿を見て有咲が「世界中が一斉に恋に落ちちゃうようなロマンチック女子」と表現しています。
何より小説版のこのシーンでは「ギターは戦争だって終わらせちゃう最強の武器なんだよ。」「武器は装備しないと意味がないよ。」といった印象的な有咲のセリフがあります。
このセリフは小説版を読んだ方はご存知かと思いますが「BanG Dream!」というタイトルに深く関わってくるものでもあります。
話を戻します。
ランダムスターをもっと触りたい香澄に対して、「そんなに(ギターが)弾きたいなら楽器屋さんとかライブハウス行けよ!」と言う有咲。
それを聞いた香澄は「ランダムスターを持ったまま」ライブハウスを探しに行きます。
あれ?やっぱ泥棒じゃん...。
これに付き合ってあげる有咲は本当に優しいですね...。
そして来ました。ライブハウス「SPACE」。
ガールズバンドの聖地と呼ばれるライブハウスです。
みんな大好きオーナー・都築詩船さん。
練習スタジオじゃないため楽器を弾くことはできないと言われ、代わりにライブを観ることに。
「じゃあ確かめてやる!」
ここでも有咲チョロい...。
「違いますぅ~」のクソガキ感好きです。
そしてちらっと映るバイト中のおたえ。
観客の中にはりみりんやナツ、マユ、フミカの姿も。
こうしてミルキィホームズ グリグリのステージに魅了された香澄(と有咲)はバンドを組みたいと思うようになります。
「これだっ!!」
タイトル通り「出会っちゃった!」わけです。
1話のEDにOPが流れるアニメは名作。
ほらそこスギちゃんとか言わない。
ングバドリーム!!!!!
どうでもいい話ですけど、OPで香澄がみんなのところに駆けて行くシーン、バンフリという番組ではっしーがCMの即興ナレーションしてたのを思い出して笑いそうになりますw
あとはこのOPで何と言っても外せないのはサビの回るステージでしょう。
4th武道館の時、LVにすら行かなかった自分は、これが再現されていたと聞いた時は本当に後悔しましたね...。
とまあ色々と長々語ってきましたけど、1話の解説はこのぐらいでしょうか。
最後に少しまとめておきます。
1話は簡単に言うと、新しいことを始めたい香澄が星に導かれ音楽と出会うという話でした。
あと少し余談を...。
バンドリを語る上で欠かせない作品として「ミルキィホームズ」というアニメがあります。
この作品はトイズという特殊能力を持った探偵の少女たちのお話なのですが、同じブシロード作品として関連性が多く見られます。
勘の良い方はお気づきでしょうが、香澄、有咲と名前が似ていますよね。
あとは記事中にも少し書きましたが、グリグリの4人の中の人がミルキィホームズの4人だったりします。
世界は違えど、2人は出会い、憧れの先輩4人を目指す...ということなのでしょう。
やっぱかすありって運命だったんやなって。はぁ...尊い...。
...さて、語りたいことは大体全部語りました。
というか語りすぎて疲れました。
1話で6500字以上も語ることになろうとは思いませんでしたね...。
これ読み切った人います??
いたら本当にありがとうございます!
まあ何か思い出したらまた追記するかもです。
2話の記事、いつになるかなぁ...。
未来の自分が頑張って書いてくれると思うので次も是非読んであげてください。
それではこの辺で...。
ではでは~